この試合中アーテスト、ボンジがそれぞれ膝、太ももを痛めて足を引きずりながらプレーする姿がありましたがまさにあれは「矢折れ刀尽きた・・。」って光景でしたね。
圧倒的戦力差のSA相手にソウルのある素晴らしい戦いを見せたキングスでしたがついに力尽きてしまいました。
まだPO順位争いが決着の付いてないころ、私は7位でPHOと対戦する事を強く望んでました。
正直今でも「PHOが相手だったら・・・」という思いもなくはないです。
でもね、よくよく考えるともしそうなったとして、それとSA相手に厳しい戦いを繰り広げたこのシリーズとどっちがキングスにとって得るものが大きかったか?って考えるともしかしたらこれで良かったのかな?とも思えてきます。
やっぱりSAというチームはそんだけの格ですよ。素晴らしいチームです。
ひとつ強烈に印象に残ることがGame3あのマーティンのブザービーター後にありました。
マーティンがラストレイアップを決めてアルコのファンはもちろん狂乱、フロア上はチーム関係者、報道陣、その他なんやかんやが入り乱れて物凄いカオス状態になってました。
アーテストも興奮してよくわかんない状態になってたと思うんですが、なぜかボールを抱えてひとりスパーズ側ゴール近くまでダッシュ、陶酔したような表情でガッツポーズを繰り返してました。一体なにをしてるんだと(苦笑)
そしてそのアーテスト、ちょっと冷静になったのかロッカーに帰る為にキングス側のゴールに向かって歩き始めました。
ちょうどそのとき呆然とした表情で人々を掻き分けるようにスパーズ側のゴールに向かっていたダンカンとすれ違う形になりました。
アーテストはハイタッチ、もしくは握手をしようとしたのでしょうダンカンに右手を出しました。故障してテーピングしてある右手を。
そしてダンカンは出されたアーテストの右手を労わるようにテーピングしてない部分をそっと掴みました。
いや~・・・あのね、正直このシーンを見たとき「かなわないな。」と思いましたよ。
選手としては当然ですが人間としてもダンカンはやはり一流で素晴らしいなあと。
あの混乱の中そこまで冷静に相手を気遣えるのはやはり凄いですよ。
しかもマーティンのブロックに跳んでたのはダンカンですからねぇ・・。悔しさや怒りや色々渦巻いてたでしょうに。
まあ、SAの中には個人的に顔も見たくない選手が数人いるんで応援はしないですし、今のSAの状態ではDAL相手だと厳しいのかな?と思ったりする自分もいますが(苦笑)
でも、もともと持ってたダンカンとSAに対する尊敬の念は深まったシリーズでした。
こうして新生キングス幕開けのシーズンは終わりました。
まずは選手の皆さんに感謝を。チームスタッフの皆さんに感謝を。アルコのファンに感謝を。
ある程度予想はしていたものの、それにしても苦しく厳しいシーズンでした。
告白するとかなり早い段階(12月入ったぐらいかな?)で私はPO出場についてはほぼ諦めの境地に達していました。
勝敗よりもその内容、閉塞感に「これはいかん。」と。敗戦のたびにドラフト情報を漁って現実逃避を計ってましたよ(苦笑)
そんなキングスとファンを救ってくれたのはアーテストでした。
彼がINDを離れることになってしまった主要因は「自分がフランチャイズプレーヤー足りうる選手である事を証明したい。」という事であったと私は理解しているのですが、彼がキングスに与えたインパクトを考えればその資格は十分に得たといえるでしょう。
彼クラスの選手でなんでもない場面であれだけ躊躇なくルーズボールに身体を投げ出す事の出来る選手を私は今のNBAで他に知りません。
その執着心、ガッツ、闘争心が衰弱しきっていたキングスをもう一度立ち上がらせてくれたと私は思ってます。サンクス!
そしてボンジ。もう何度何度も彼については書いてるんでいまさらなんですが、彼がキングス残留を含めこれからどうなろうとも私は彼のファンで居続けるでしょう。
マーティン!!キングスファンの心のオアシス!!
彼の成長に何度心躍らされたことか。素行面も心配ゼロ!(笑)
ブラミとビビーは・・・来シーズンの反攻に期待します。心から。
ウェバー、ペジャと2シーズン続けて嫌な形でキングスの財産的な選手を我々は失ってきました。
もうしばらくこういう想いはしたくないのです。
そしてこの夏の成長に期待したいガルシアとモンヤ。
特にガルシアは悔しさの残るシーズンだったでしょう。
怪我の仕方が仕方でしたからねぇ・・・。その悔しさは夏のトレーニング、来季へとぶつけてクレー!
シビアな話をすればここまでは来れるのですよここまでは。
優勝候補チームをPO一回戦で苦しめるグッドチーム。
フランチャイズプレーヤーを期待される選手。
更なる才能の開花が約束されているようにも見える若手シューティングガード。
しかし現実はそれぞれここから先が茨の道です。
未来は明るいように見えますが、それはあくまで見えるだけ。
大事なのはこれから。今日じゃなく明日。
でもね、未来や希望があるってのはファンにとっては最高に嬉しい事ですし見守りがいもあるってもんですよ!
ってことでファンの皆様もお疲れ様でしたー!
こんなとこを訪れてくださる皆様、コメントを頂いた皆様、本当にありがとうございましたあ!
これからもヨロシク~♪
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