「はちどりのひとしずく」
ある時、森が燃えていた。
すべての動物たちは大急ぎで逃げていった。
特に大きな強い動物たちはわれ先にと逃げていった。
しかしクリキンディ(金の鳥)と呼ばれるハチドリだけは、
くちばしに水滴を一滴とっては、燃えている森に行き その森に水滴を落とす。
そしてまた戻ってきては、水滴を持っていく。
それを見て大きな動物たちはこう言ってクリキンディを笑った。
「そんなことをして、いったい何になるんだ」
それに対してクリキンディはこう言った。
「私は、私にできることをしているの」
・・・エクアドルの先住民族キチュア族の民話だそうです。
3月13日にチベットでの決起が起こった後、日本国内でもいろんな動きがあり、いろんなことが明らかになったわけですが、その中でも一番の驚きだったのがいわゆる著名人といわれる人々が一様に口を閉ざし立場を明らかにしなかったこと。
・・・まあ、政治家だのメディアの報道だの財界だのってのはそんなもんだとハナから期待もしてなかったですからね正直言って。ただ、発言力を持った人々がこれだけ押し黙るとはぶっちゃけ予想はしてなかったッスねぇ・・・。
ん~・・・そこまで対中国には遠慮があるのか。そこまで深く複雑に利権が絡まってるのか。そこまでチベットの弾圧について中国に対して声を上げるということは面倒な問題なのか・・・・と。
ただこれは、日本人特有の島国根性・・・って言うと表現は悪いですけど、飛び出したくない、目立ちたくない、和を乱したくない・・・ってのが多分に影響してるかなあとは思いますね。
確かに大企業のCMに起用され辛くなったりとかはあるかもしれませんけど、発言したからといって明日から身に危険が及んだり飯が食えなくなったりって事は流石に無いでしょうから。
そんな中、いち早く一歩前に踏み出た人が。
アルピニスト・野口健のブログ:チベット動乱~北京五輪出場への条件~
この野口さんの発言が高く評価され激しい共感を呼んだのは
「チョモランマは私にとっての聖地でもあります。中国にとってタブー中のタブーであるチベット問題について発言を繰り返せば二度とチベットに入れなくなるかもしれない。すでにその手の忠告がないはずもない。ひょっとすると、もう二度とチョモランマに帰れないかもしれない。私の故郷が一つ奪われてしまうかもしれない。極めてデリケートなテーマだけに正直、発言に躊躇もしたが、しかし、現場を知っている人間は逃げられない。そして語らないことは加担する事と同じだ。」
この登山家としてリスクを覚悟してまで発言した姿勢があったからだと私は思うのです。
で、野口さんの最新インタビューがこちら。
アルピニスト・野口健さんにインタビュー(前編)
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アルピニスト・野口健さんにインタビュー(後編)
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う~んと正直言って思想的には私とはちょっとどうだろ?違うかな?って部分もあるにはあるんですけども、そんな事は関係なくやはり野口さんの言葉が胸に響くのはそこに「覚悟」と「心」があるからだろうと思うのです。
そしてこのインタビューをアップしてる「i-morley」も、一歩前に力強く踏み出してくれた「心」を持った素晴らしいメディアでした・・・・ってなんで過去形かというと今休止中みたいなんで(苦笑)
興味のある方はこちらに過去のプログラムがあるんで是非是非是非。
そして宗教関係者の中にも敢えて前に出た人が善光寺の前にも実はいらっしゃいました。
これを見て思うのは単純な事実。「心を込めた言葉は胸を打つ。」これですね。
そしてこの大樹僧侶の行動が後の善光寺の聖火リレースタート地点返上という英断に繋がっていったのだと私は思うのです。
そしてこの大樹僧侶や善光寺の僧侶の方々を中心とした動きはさらに一歩前へ。
この項は「勇気」ってなんじゃろ?ってタイトルですが、私には勇気とは何かなんてわかりゃしませんよ。
ただ、一つだけ言えるの「いざ」という時の行動にそれは顕れるという事。
日頃愛や平和を唄ってたって、威勢のいいこと言ってたって・・・・って、もういいや。人のことを攻撃したいわけじゃないんですよ(苦笑)ただただ残念なだけで。
でね、勇気っていろんな形があると思うしいろんなスタイルがあると思うんですよ。
それぞれの立場それぞれのやり方で少なくとも一歩・・・いや、半歩でも前に出ようとすることも勇気だと思うのです。
知らなかったことを・・知ったら面倒そうな事を知ろうとするのも勇気だと思うのです。
考えたからってどうにもならなさそうな事を考えてみるのも勇気だと思うのです。
どうかほんの少しだけ勇気を持ってもらえたらと。
ダライ・ラマ法王と胡錦濤国家主席の対話を実現させる為の署名アクション
・・・↓この人たちの覚悟と勇気に応えないと男の子じゃないと思うんでね・・・色々と頑張りますよ、ハイ。
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