WBCでも活躍しましたから名前を覚えてる方も多いのではないかとは思うんですが、横浜ベイスターズに多村仁という選手がいます。
WBCで見せたメジャーでも最もHRの出にくい球場といわれるペトコパーク最深部に放り込むパワー・・・というか多村ってパワーはそれほどじゃないんですよね。華奢ですし。
「手首にコルクが入ってる」と形容されるほどのリストの強さとボールをバットに乗せる技術。これこそが細身の彼がHRを量産できる理由だと思います。
そして優雅ささえ漂わせる外野守備。打球に対しての反応がメチャクチャ速い!
ファインプレーをファインプレーに見せない本当に上手い外野手ってヤツですね。
肩は大手術を経験してますので以前のようなバケモノじみた鉄砲肩ではなくなりましたが、それでも十分今でも強肩の部類に入ります。
また美しいフォーム、広いストライドで駆け抜ける走塁、豪快さだけではなく率を残す繊細さも兼ね備えたバッティングなどなどなど・・・・野球の神様に「これでもか!」とばかりに才能をぎゅうぎゅうに詰め込まれたような選手です。
能力的には彼が日本一の外野手、日本一の右打者だと言う野球ファンも多いですね。
実際私もそう思ってます。
メジャーの試合を観てても彼ほどのセンスを感じさせる外野手は殆どいないですよマジで。
ただ、この多村選手。これだけの天賦の才を持ちながら、期待され続けながら一軍レギュラーに定着するのに10年かかりました。
10年て・・・・かかりすぎだっつーの(苦笑)
理由は怪我の多さと独特の性格。
で、今日の本題はこの多村の怪我について(苦笑)
一部野球ファンのあいだではすっかり定着してるあだ名が彼にはあります。
その名も「スペランカー」。ファミコン黎明期のゲームの名前から来たものです。スーパーマリオとかあんなタイプのゲームかな?
このゲームはやった事ないんでちょっとわかんないですけども、なんか当たり判定がやたらめったら厳しくて主人公がすぐ死んでしまうらしいんですよ。ほんの少しの段差で死んじゃったりとか。
それがちょっとしたことでも大事になってすぐ休んでしまう多村にピッタリだという事らしいです(苦笑)
って言ってもどれくらい多村の怪我歴が凄いのかはちょっとわかってもらえないと思うんで2ちゃんねるの多村スレのテンプレを見てもらおうかと。
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/_☆ヽ_
彡 ´ー`) 多村 仁(29)
と( 6 )っ 横浜ベイスターズ
ノ ノ 外野手 背番号6
( (
)ノ
3割30本30盗塁GG賞、いずれも狙える逸材と言われながら
そのスペランカー体質により、首脳陣やファンをやきもきさせる小悪魔。
2年連続で3割30本を達成させるも、交通事故による離脱を理由に球団側からは減俸の提示。
納得のいかない多村&代理人は保留を繰り返し、交渉すらも延期。キャンプは途中まで自費参加。
また、ライブドアとマネジメント契約するも、ライブドア社長の逮捕により、わすが2ヶ月で契約解除する羽目に。
WBCでその名を世界に轟かせ、いよいよセ・リーグ開幕。活躍が先か、スペるのが先か?
今年も色んな意味で 多 村 仁 ク オ リ テ ィ ー から目が離せない。
【2005年のスペ履歴】
1/ 1 寒川神社に初詣に行き家族の健康などを祈願するが、自分が風邪をひいてしまう。
2/11 沖縄で野球教室を開き、肩に野球バックを掛けたまま何百人にサインした結果、左肩が内出血。
3/30 全試合出場を目標に掲げていたが、開幕直前にインフルエンザに罹り緊急入院。
B型のインフルエンザ注射を打ったがA型に罹ってしまうという、ある意味強運を発揮し、開幕三連戦の出場を断念。
4/24 サードゴロを打ちヘッスラ敢行するもアウト。右肩負傷で途中交代。
5/6~7 GW中からの発熱を押して出場するも無理がたたり気管支炎に悪化し、欠場。
5/20 センターからバックホームの際、右肘を痛める。
6/4~5 痛めた右肘の影響か、DHとして出場。
6/14 自打球を右足甲に当て途中交代。
6/21 疲労をおして出場を続けるも、靴紐を結ぼうとした際にぎっくり腰を発症し、自宅休養。翌日登録抹消。
6/29 横須賀の練習場へ向かう途中、愛車が雨でスリップし、側壁に衝突。エアバッグの衝撃で左顔面と左肩を打撲。自分で119番し、検査のため緊急入院。翌日のスポーツ紙の一面を飾る。
左肩関節挫傷・左外傷性複視・網膜震盪症と診断され、1ヶ月間棒に振る。
9/28 6月におこした事故の後遺症が出ていないかを調べる為、血管造影検査を受ける。
異常は無かったが、検査後に体調不良を訴え欠場。
【過去のスペ履歴】
<2004>
2/27 ポスター撮影中にジャンプして右足関節捻挫
4/30 試合中、突然カゼをひいて退場→診療所で点滴
5/ 3 キャッチボールでぎっくり腰、登録抹消
6/ 5 フェンスに激突でセルフエルボー、途中交代
6/24 前日の試合で空振りした際に肩を痛めスタメン落ち
8/11 試合前の練習中に腰を痛めてスタメン落ち
8/28 ファインプレーをした際に膝を強打し途中交代
9/19 ストライキの際の握手会で左掌の炎症し、その後2日連続スタメン落ち
<2003>
5/14 左手親指のじん帯断裂で二軍落ち
8/ 5 腰痛で途中交代
8/11 左手首痛でスタメン落ち
8/22 脱水症状
9/15 肩痛でスタメン落ち
9/23 発熱でスタメン落ち
9/25 スタメン復帰、死球で途中交代
10/6 風邪でスタメン落ち。そのままスタメンに戻ることなく全日程が終了
【スペランカー伝説~序章~】
<中学時代>
体育祭のリレーで転倒。靱帯を痛めて救急車で搬送されたらしい。
<高校時代1>
プロ野球選手の甲子園伝説 1994年春の特集。以下抜粋。
(前略)1年前のセンバツ開会式の日は病院のベッドの上にいた。
ベンチ入りが決まっていたにもかかわらず、成長痛に見舞われ左ひざを痛めて手術。
「みんながうらやましいし、悔しいし、自分で自分を責めて泣いてましたね」
渡辺元智監督の計らいで甲子園球場に呼ばれ、外野の芝の上を歩いただけの甲子園だった。(後略)
<高校時代2>
以下プロ野球aiに載ってた記事の一部を抜粋。
「僕自身より、チームが勝てばいい。もちろん、一番の目標は優勝です。98年に優勝したときは、僕、手術して病院にいましたから」
さらにさかのぼれば高3の夏、横浜高の五番バッターとして県大会優勝を果たした多村は、
胴上げに加わろうとセンターから走っていく途中、足がつってしまい、歓喜の輪に間に合わなかった。
「みんなが校歌を歌っているのに、僕だけマウンドのところでうずくまっているんです。
しかもそれが、しっかりVTRに残ってる(笑)。
今度こそあの輪に入りたい、優勝したときにフィールドに立っていたいですよ」
うははは~!!オモシロすぎ!(笑) ・・って笑ってる場合じゃないのか?(苦笑)
で、色々まだこの選手については話したい事があるんで続くって事で。
多村に関しては私もうあんまり笑えなくなってきちゃったなあ・・・(苦笑)
だってさすがにあまりにあんまりなんだもん、また今年も怪我してるし。
あれだって最初は捻挫って話だったのに・・・やっぱり案の定「ちょっとしたことでも大事」状態w
今年のベイのムラムラムラ(タムラ、ムラタ、ヨシムラ)は語呂が良くて実に素敵なクリーンアップになるんじゃないかと期待しておったんですが(だけど何故か4番佐伯・・・)、多村は案の定、吉村も活躍し始めた矢先に骨折しちゃったし、多村のスペ体質は伝染性なのかもしれません。
恐ろしいです。
村田も気をつけたほうが良いです。
何を隠そう、私は東都選抜vs東都プロOB選抜で豪快なフルスイングからの一発をレフトスタンドに叩き込んだのを目撃して以来の村田ファンなのです。
当時はロッテに来て初芝の後釜にと拝んでましたが、やっぱり来てくれませんでした。(どうでもいい)
心配です。
投稿情報: berger | 2006年6 月17日 (土) 22:17
bergerさん、どうもですー!お世話になってます!
ホントにねぇ・・・・なんであんな事になっちゃうんですかね?多村は。
おっしゃる通り今回のは笑えないヤツですしねぇ・・。
・・・・つっても、もうこれに関しちゃ諦めの境地なんでとりあえず笑っとけ!って感じではあるんですが(苦笑)
ここ7~8年の横浜の野手ドラフト戦略は完全にスケール感重視で進めてまして、今の若手野手陣の豪華さというのはそこら辺からきてますし、その結実が吉村だとは思ってるんですよ。
だからこそ今季の待ちに待ってたブレーク→骨折には心底ガックシでしたよ。今季一番の楽しみが・・・って感じで。
まあ、本人が一番悔しい(ロッカーで涙を流してたらしいっス)でしょうから、つべこべ言わず復帰を待ちます。
まあ、スケール重視過ぎて小回りの効かない選手だらけなんではありますが(苦笑)
そこがまた愛しかったりするのはもう変態の境地ですな(笑)
村田はねぇ・・・というかbergerさんはそんな試合まで観に行ってるんですか??東都選抜vs東都プロOB選抜
凄すぎですよ(笑)
村田で一番好きなエピソードが横浜と巨人から誘われてた村田が巨人の「指名してやるから入れ」的な態度にカチンときてたときに日大の監督に「プロなんだからお金を選ぶのは悪い事ではない」と説得されたときに言い放った一言。
「「自分はお金で動くようなヤワな男ではないです。お金は入団後に活躍して稼ぎます。だいたい自分は巨人が嫌いです」
ん~・・この痩せ我慢っぷりがたまらんですよ(笑)
投稿情報: mugi | 2006年6 月19日 (月) 21:47