非キングス、非NBAな話題でも書きたい事は結構あるんですが、なかなか余裕がねぇ・・。
で、ズルズルと旬を逃してけっきょく書かずじまい_| ̄|○ ってな事が殆どッスね。
これから取り上げる話題についても書こうと思ってから既に半年以上たってますよ(苦笑)
ただ逆に言うといまだこの映画にまつわる話題について書く意欲が衰えないという事は、この事については旬を逃そうがどうしても書いておきたかったんだろうな・・・と自己分析してます。
以前高い評価を得ながら日本公開が危ぶまれた「ホテル・ルワンダ」という映画について書いたことがあったんですが、今回はアカデミー賞(ドキュメンタリー部門)を受賞しながらも日本公開はもちろん、ビデオスルーさえされない映画の話ッス。
タイトルは「売春窟に生まれついて」
インドはカルカッタの売春地帯の子供達を撮ったドキュメンタリーらしいです。
内容について私が語ろうにも観ることができてないですからここは映画評論家の町山智浩さんがTBSラジオの「コラムの花道」でこの映画について触れているのをちょっと聴いてもらおうかと。
classid="clsid:d27cdb6e-ae6d-11cf-96b8-444553540000"
codebase="http://fpdownload.macromedia.com/pub/shockwave/cabs/flash/swflash.cab#version=7,0,0,0"
width="210" height="40"
id="soundplayer_cocolog"
align="middle">
src="/.shared-cocolog/soundplayer_cocolog.swf?spath=http://tbs954.cocolog-nifty.com/st/files/20051230_ye_20050517.mp3"
quality="high"
bgcolor="#ffffff"
width="210" height="40"
name="soundplayer_cocolog"
align="middle"
allowScriptAccess="sameDomain"
type="application/x-shockwave-flash"
pluginspage="http://www.macromedia.com/go/getflashplayer" />
※最初の8分ほどはしょーもないエロ話(いや、それはそれでくだらなくて大好きなんスけども)ですから、もし合わない方は飛ばしてくださいな。
※音の出せない環境の方は内容を書き起こして下さってる方がいらっしゃるのでこちらをご参照ください。
さらに町山さんはご自分のブログでもこの映画について書いてらっしゃってます。
すっごく良い内容なんで是非。
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20050307
・・・・どうです?これが公開されないってどういうことよ?
あのね、最初に断っておくと私という人間はロクなもんじゃないです。
これは謙遜とかそういうのでは全くなく。
今でこそちょっとは見られる感じになりましたが、もともとは血中チンピラ濃度の非常に濃いヤツだと思います。
告白すると売春についても売る側買う側斡旋する側で言えば斡旋する側に非常に近いとこに居た事もあります。
確かに私は映画好きですが、主食はもっぱらバカ映画の正統的、良心的な映画ファンから見ればもうウ○コ(失礼)みたいな存在っスよ(苦笑)
そんな私でもこの映画を観たいと思いますし、入場料という形でできるだけ貢献したいと思いますし、なんとか1人でも多くの子供達が救われないものかと思いますよ。屑人間、屑映画ファンなりに・・ですけど。
映画館の新設数が右肩上がりだったりメガヒットの日本映画が続出したりと今の映画界は好況を思わせるニュースが多いです。
喜ばしい事だと思います。思いますが、本当の豊かさってのはそんな尺度だけでは測れんだろうとも思うわけで。
東京という街は世界一多様な映画を見ることのできる街じゃなかったのか?
小品だったりギリギリの線だったりいわゆる商業ベースに乗りにくい映画でもどこかで公開出来て誰かが足を運ぶのが東京の良いところじゃなかったのか?
ホテル・ルワンダの件といいこの映画といい、いつの間にこんな事になっちまったのか・・・。
この映画について語る町山さんの言葉で印象的だったのが
「まだその子供達は10歳や8歳なんですけれども、自分の母親が何をしているか分かっているんですよ。それってどういうことかと言うと、精神的に子供時代を持てないんですよ、彼等は。子供時代っていうのはファンタジーだから世の中っていうのは楽しくて、それこそ妖精さんがいたりとか、お姫さまや王子様がいるんだという、そういうことを信じる暇が一切無いんです。」
「こういう子達って言うのは千年、二千年前からこういう状態なんですよ。今現在の日本やアメリカやヨーロッパの豊かな子供達は、非常に人類種の中でもの凄くレアで、ほとんど無い奇跡に近いことが行われている~・・・」
以前の私だったらこの言葉にどれだけ反応できたか疑問ですね正直。
しかし今の私には娘がいます。
彼女の頭の中はファンタジー真っ只中ですよ。未来が幸せなものである事を全く疑ってないッスね。
「大きくなったら絵描きさんになって世界中を旅する!」とか言ってますもん(笑)
彼女と自分が今置かれてる恵まれた立場や売春(日本流に言うと援助交際ですかね・・妙な言い方でごまかしやがって)することについてリアリティを持って話しあえるのはまだまだ先の事でしょう。
ただただ私が彼女に望むのはそんな話をしたときに自分の事と受け止める事が出来るだけの想像力。
それを持っててくれたらなあ・・・嬉しくて父ちゃん泣いちゃうぞ!(笑)
でもそれって簡単な事ではないんですよねきっと。
売春窟に生まれついてしまった子供達に「ニホンという国では食うにも寝るにも全く困ってないのに、人よりほんのちょっといい服が着たくてほんのちょっと贅沢がしたくて・・・要するに拠って立つものが見つからなくて体を売る娘がいっぱいいるんだよ。」って言ってもまず信じないでしょうからねぇ・・・。
その逆もまた同様なのかもしれないっすね・・。
こんにちはー。
この記事にコメントをしよーと思ったのですが、どうにも長くなってしまいそうだったので、自分のブログ(もー1コの方のブログ)の方に書きまして、TBさせていただきました。m(__)m
投稿情報: リエ | 2006年6 月 4日 (日) 14:49
リエさんが書いてらっしゃるとおり、私もまずは「知る」ことが一番大事だと思いますです。そういった意味でも、そちらのブログで取り上げて頂いて嬉しいです。ありがとうございます!
もうひとつ知ってもらいたい現実を描いた映画として紹介したいのが
「ダーウィンの悪夢」。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C0%A1%BC%A5%A6%A5%A3%A5%F3%A4%CE%B0%AD%CC%B4?kid=136139
ただこの映画は「売春窟に生まれついて」より恵まれててBSで放送されました。
いや~・・・物凄くショッキングな映画です。機会がありましたら是非。
投稿情報: mugi | 2006年6 月 5日 (月) 15:50
我が家は地上波オンリーなので、映画そのものは観ていないのですが、その存在は知っていました。<ダーウィンの悪夢
柳下毅一郎氏がご自身の日記に「この世には地獄が存在します。この映画こそその証拠です。」と書かれていたのを覚えています。
今の世界のしくみの中での、搾取される側の現実っていうのは、私たちには想像するコトすら難しいですから、そういうコトを知る機会というのは、もっと多くあるべきだと思います。
でも、もっと重要なのは、私たちが搾取する側にいるというコトを認識するコトではないか…と、最近思っているんですけどね。
まぁ、認識してどうする?と言われると、答えに困りますが…(^^;
投稿情報: リエ | 2006年6 月 5日 (月) 21:15
いやもうね、柳下さんが言う通りまさしくこの世の地獄ですねあれは。
しかも出口が全く見当たらないのがなんとも・・・。
日本に生まれたってだけで我々は物凄い勝ち組ですし、意識するしないに関わらずこの社会で生きているということは間違いなく搾取の片棒担いでるわけで。
知って認識してそれでどうするの?って言われたら言葉も無いですよねぇ・・正直。
それでも私は知りたいですし、考えて行きたいと思ってます。
娘に「なんで世界はこんななの?」って問われたときに何も言葉がないのはツライですから。
逆にいうと娘に伝える事こそが私の唯一のできることですし義務だと思ってます。
本文でも言ったように私はどチンピラな人間ですから、以前は全くこういう考えは持ってませんでした。
自分でも心境の変化に驚いてますよ(苦笑)
投稿情報: mugi | 2006年6 月 6日 (火) 22:24